【合格体験記】応用情報技術者試験を受験してみた

先日、応用情報技術者試験を受けて合格することができたので、
勉強法や難易度についてレポートする。

受験背景

社内の推奨資格として挙げられていることから、早いうちに取ってしまおうと思い受験した。

筆者のスペック

・職業システムエンジニア歴3年目
・残念ながらコーディングはあまりできない。
・基本情報技術者は合格済み

受験結果

2回目で合格した。

■1回目
午前:62.5%
午後:50.0%

不合格。午後試験の方が手ごたえがあったのだが、勘違いだった。
基本情報技術者を受けた時の知識の蓄えと、20時間ほど参考書を読んで挑んだ。

■2回目
午前:72.5%
午後:70.0%

1回目よりもしっかりと準備をして挑んだので、なんとか合格できた。
午前試験は、参考書をザーっと流し読み。
あとはひたすら、応用情報技術者試験.comで過去問を学習。
午後試験は、参考書で解き方を学び、
こちらも応用情報技術者試験.comで過去問を学習。

勉強法

落ちた1回目の勉強法はあてにならないので、
2回目の勉強法について記載する。

■午前試験(計30時間程度)
① 参考書を一通り流し読み。全般的な知識や単語をつかむ(5時間)
応用情報技術者試験.comの過去問道場をひたすら解く。(20時間)
③ 復習。過去問同上で出題されなかった単語をしっかりインプット(5時間)

・意識すべきこと
統計情報にも記載があるが、
「80問のうち半分にあたる40問前後は、以前に何らかの試験で出題された問題をそのまま流用している」
そのため、午前試験対策は、ひたすら過去問を解くことを強くお勧めする。

なお、参考書は、以下を使用した。
過去に出題が多かった問題を、重要度(★★★)で評価しているので、
学習の優先度がつけやすく、個人的にとても使いやすかった。

■午後試験(計35時間程度)
① 参考書を一通り流し読み。(15時間)
応用情報技術者試験.comの過去問を解く。(15時間)
  必須の「情報セキュリティ」は重点的に学習する。
  選択問題は、当日解こうと思っている分野を重点的に学習する。
③ 復習。過去問同上で出題されなかった単語をしっかりインプット(5時間)

・意識すべきこと
基本情報と違い、応用情報は記述試験のため、適当に勉強しているとまず受からない。
参考書・過去問を解くときは、「どのように解くか」しっかり考えながら解くこと。

・分野の選択
私は「プログラミング」「DB」「組み込み開発」等の開発寄りの分野が苦手だったため、
「シス監」「サービスマネジメント」「プロジェクトマネジメント」等の
読解力でどうにかなる分野で受験に挑んだ。

当日は、必須の「情報セキュリティ」に加え、10の分野から4分野を選択する。
4分野だけピンポイントで学習すると、試験当日に分野が難化したときに逃げられなくなるので、
少し広めに学習しておくことをお勧めする。

なお、参考書は以下を使用した。
「どのように解くか」に重点を置いてわかりやすく書いてあり、
優先的に学習すべき分野や、過去の傾向についても記載されているので、
虎の巻として非常に役に立った。

難易度

「基本情報」と難易度は大差がないように感じた。

まず、午前は過去問から半分がそのまま出題される。
極端な話、丸暗記で50%点数を取ることができて、
残りはすべて運任せ(1/4にかける)!でもなんとかなってしまう。

午後は読解力が問われるが、
一部の暗記問題を除き、必ず文章中に答えがある
いわば、センター試験の現代文のようなものだ。
解き方を参考書でインプットし、過去問で問題に慣れることで、
午後試験は問題なく乗り切れると思う。

基本情報と比べて、記述試験なので勝手は違うが、
過去問をしっかり解いてさえいれば、問題なく合格することができる。
(しっかり1回落ちてるけど)

試験当日

■午前
確実にあっていると思った問題が半分ほど。残り半分は自信なし。
反省点としては、時事問題が結構出たため、
時事にアンテナを張っていなかったことを後悔。

150分の制限時間のうち、90分ぐらいで解き終わったが、
残りの時間でケアレスミスがなかったかを見直した。

■午後
制限時間は150分のため、1分野30分しか使えない。

「情報セキュリティ」を説いた後、問題全体を眺め、解く分野を決める。
私が受けた年は、「プログラミング」「DB」などが難化した年らしく、
パッと見ただけで「あ、これ解けないやつだ」と判断した。
そのため、「マネジメント系」「システム監査」に的を絞って回答。

この1分野30分が非常にシビアで、わからない問題を延々と考えていると、
あっという間にタイムアップになってしまう。

そのため、「無理だ!」と思ったら後回しにして、
最後に時間が余ったら再チャレンジするぐらいの気持ちでいいと思う。

過去問を解くときは時間配分を意識して学習すること。

■お昼
たくさん食べたら午後眠くなるので、ほどほどにね。

転職に生きるのか

ネット上で、「転職に有利になる!」とちらほら見かけるので、
「本当に?」と思い、とある転職サイト(某R社)で「応用情報」引っ掛けてみた。

すると、712件の求人がヒット。
何件かピックアップして求人を見てみると、
確かに「歓迎:応用情報を持っている人」と書いてある。

ちゃんと資格試験を取る(継続的に学習する)意欲がある人
と言う箔付けには、もってこいの資格なのかなと感じる。

一方で、あまり実務に生きる資格ではないので、
実際にコード書いて物を作ってみる方が、
スキルアップのためには有意義な時間かなと感じていたりもする。

ただ、この資格は体系的な知識を会得できるので、
未経験からIT業界に飛び込むような場合の予習や、
今からIT業界に飛び込む学生さんには、良いインプットかもしれない。

最後に

長々と書かせていただきましたが、
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。

今から学習を始める皆さまにとって、少しでも参考になれば幸いです。