体験談|インフルエンザA型 潜伏期間から回復までの全記録

こんにちは、ぱんです!
2024年12月、インフルエンザが早めの時期からだいぶ流行っていましたね。
みなさんは元気に過ごせていますか?

2025年1月9日に厚生労働省が発表した2024年12月23日〜29日のインフルエンザ発生状況によると、この1週間における定点医療機関からの報告総数は317,812人で今季初の30万人超え、定点当たりの報告数は過去最多の64.39人だそうです。
昨年同期の報告総数は104,612人なので、今年は約3倍。
とても多い…悲しきかな、大流行ですね。

タイトルにもある通り、私はインフルエンザ罹患により12月半ばからクリスマスあたりまで不調な1週間でした。
過去最多記録のタイミングよりも一歩先に感染したので、年末年始は元気だったのがせめてもの救いです。
せっかく感染したので、今回はインフルエンザ感染者との接触から、潜伏期間を経ての発熱、症状、回復までの記録を公開します。
少しでも誰かの参考になったら嬉しいです。興味本位で読んでいただけたらそれもまた嬉しいです。
では、私のインフルエンザ感染体験記、いってみましょう。

12月14日 感染者との接触

感染者は発症前のタイミングで、車での移動とランチを共にしました。
少し咳はしている様子でしたが元気そうでしたし、発熱前だったので本人も感染していることに気付いていなかったのだと思います。
この日の夜に発熱した旨と謝罪の連絡をもらいました。

その後、火曜日にインフルエンザだったと報告をもらいました。
他者に感染させる可能性があるのは症状が出る1日前から発症後5~7 日以内と言われているので、ちょうど感染リスクの高いタイミングに会ってしまったようです。

~12月17日 潜伏期間

潜伏期間の症状についてお話します。
インフルエンザの潜伏期間は約1~3日と言われていますが、私の場合は約3日でした。

12月15日~12月16日

全くの無症状でした。
食欲もあり、咳も鼻水も何もなく元気です。

12月17日 発熱前日

朝は元気だったのですが、午後から体調が悪くなり横になっていました。
体温調節ができない、頭ぼやぼやして重い、上体を起こしていられないほど胃が痛くて気持ち悪い…こんな感じです。
身体がなんとなく風邪の時の感覚っぽいものの、体温は平熱でした。
回復してからネットニュースで見た情報によると、今季のインフルエンザは胃に症状がある場合があるようですね。

夕方まで胃の不快感で起き上がれずに転がっていましたが、夜は胃の不快感が消えて楽になりました。
ごはんの量も普段と変わらず食べることができていつも通り過ごしました。

12月18日 発症0日目

ついに発熱しました。
発熱初日の症状と受診結果についてお話します。

朝~日中の症状

午前5時にひどい悪寒と頭痛で目が覚めました。
熱を計ると37度8分でした。平熱が低いほうなので、37度台後半は私にとっては結構辛いです。
なんとか朝ごはんをかきこみ、水分を取って再びベッドに横たわりました。全然起きていられません。

午前9時30分に再度目が覚めました。熱は38度3分に上がっています。
ひどい悪寒と頭痛に加え、全身の痛みも追加されています。
インフルエンザにかかると背中も脚も全部痛くて、横になっていてもとにかく痛いです。
直近でインフルエンザにかかったのは学生の時です。
その時も全身痛くて辛くて…あの時の痛みの感覚を思い出し、これは確実にインフルエンザだと確信しながらまた寝ました。
全然起きていられません。

昼頃に再度目が覚めました。全身の痛みが増しています。
歩くと脚がしびれている感じで、なんだかふわふわしていて床を踏んでいるのに踏めているか不安になるような…足元が頼りない感じです。
病院に行かずとも数日耐えれば自力で治せるんじゃないかと思ってとにかく寝ていましたが、これは無理だ耐えられないと思いました。全身の痛みが強すぎてあまり気にしてはいませんでしたが、鼻水と少し咳、喉の痛みもあります。

発熱から12時間以上経過していないと検査結果がきちんと得られるくらいウイルスが増殖していない状態で陽性なのに陰性という結果になってしまう場合があるという記事を見つけました。
病院に行こうと思ったものの、今はまだウイルスが足りていないタイミングだと分かったのでもう少し耐えることにしました。

ただ、とにかく頭も体も全部痛くてたまらず、辛すぎて手元にある薬に頼りたくなりました。
家にある鎮痛剤は、市販のセデスと以前病院でもらったボルタレンです。
どっちを飲めばよいのか、そもそも飲んでよいのか。さっぱり分かりません。薬に関する知識が無いのでインターネットで調べます。
どちらかは飲めると期待して調べたところ、打ち砕かれました。どちらも飲んではいけません
インフルエンザとの相性が悪いようです。
※詳細は下記の注意喚起を参照

なぜ家にカロナールがないのか。非常に悔やまれる瞬間でした。
ごはんを食べ、絶望しながら再び寝ました。

注意喚起!飲んではいけない薬の話

インフルエンザ罹患時、服用する解熱鎮痛剤によってはリスクがあるので注意が必要です。
インフルエンザ罹患時でも使えるのはアセトアミノフェン(商品名:カロナールなど)だけです。
ジクロフェナク(例:ボルタレン)、ロキソプロフェン(例:ロキソニンなど)は、インフルエンザ罹患時に使うとインフルエンザ脳炎やインフルエンザ脳症のリスクを高める可能性があります。

私は病院で処方されたカロナールしか知らなかったのですが、ドラッグストアなどで市販薬としても売られています。

病院受診

午後3時、限界です。歩くのもふらふらで朦朧としています。
熱は38度6分の最高記録を更新しました。
発熱を確認したのは午前5時頃だったので、若干12時間には満たなくても夕方に病院に駆け込むことにしました。

午後4時30分、病院に着きました。初診なので問診票を記入します。
風邪の諸症状各種の有無や始まった時期、期間について細かく記入できるように問いが設定されていて、感染者との接触の有無についての問いまでありました。
話す気力もぎりぎりなほど弱っている患者にとって、声に出さなくても書くだけで伝えることができるのは非常に有難いです。

検査は看護師さんが鼻に長い綿棒を突っ込んで粘膜をこそげ取って行う、おなじみのあれです。痛いですよね…苦手です。
コロナとインフルエンザの両方が流行っているため両方の検査をしますと言われました。

検査結果は、インフルエンザA型が陽性でした。
検査薬を先生が見せてくれました。発熱から充分に時間経つ前なので、うっすらですがインフルエンザA型のところにせんが出ているのを確認できました。

 ↑ もらった検査結果の書いてある書面です。

問診票の問いが細やかだったおかげで追加で伝えたいことは無い状態で診察を受けられたため、診察室に呼ばれて出て行くまでの間に私が発した言葉はほとんどありませんでした。
記憶の限り、診察室に入るときの挨拶と、出ていくときのありがとうございましたの二言くらいしか発していません。
先生とのやりとりとしては、きちんと目を見て話してもらえたため、記載した症状の確認や処方される薬の説明についてのリアクションとして頷くくらいで済みました。

今回処方された薬の種類は以下のとおりで、すべて錠剤です。
特効薬以外は5日分処方されました。

  • 特効薬(ゾフルーザ錠)
  • 解熱鎮痛剤(カロナール錠)
  • 咳止め(デキストロメトルファン臭化水素酸塩錠)
  • 鼻水止め(d-クロルフェニラミンマレイン酸塩錠)

驚いたのが、ゾフルーザという特効薬です。
初めて処方されたのですが、帰ってすぐに2錠服用して終わりとのことでした。たった1度の服用で済むなんてすごく簡単でびっくりしました。
名前を聞いたことがなかったので調べてみたところ、体内からウイルスが減るスピードが結構早いようで、タミフルよりも症状が改善されるまでの期間が短いようです。
先生からはこの特効薬の服用で普通3日発熱するところが、2日で熱が下がるよとお話されました。

また、先生から出席停止期間についての説明も受けたので、後述の余談のところでお話します。

夕方~夜の症状

38度超えの体での外出は体力の消耗が激しいです。
しかも冬の北海道の雪道で非常に歩きにくく、体感トレーニングをしながら歩いているようなものです。
午後5時30分にヘトヘトで家に帰り、取り急ぎゾフルーザを2錠飲んで速攻でシャワーを浴びて寝ました。

午後7時に起きて、軽くごはんを食べて薬を飲みました。
食欲がなくても、処方された薬は食後に飲まないといけないので何かしら固形物を胃に入れないといけません。
熱はまだ下がらず全身の痛みも引きません。頭も割れそうなくらいズキズキ痛いです。

午後9時に再度起きて、水分を取ってすぐに寝ました。
薬が効いたのか熱が37度台まで下がって若干楽になりましたが、喉の痛みが増しています。

12月19日 発症1日目

午前6時30分に目が覚めました。
前日の夜の薬の効果が切れたのか熱がまた上がり、全身痛いです。

この日は一日中、ごはんを食べる以外はほとんど寝て過ごしました。

12月20日 発症2日目

朝、熱はまだ下がり切らず今日も全身が痛いです。
昼頃に熱が36度台まで下がりました。やっと解熱です。
食欲はまだ戻っていませんが、頭痛はだいぶ改善されました。喉の痛みは続いています。
発症1日目よりも若干楽にはなりましたが、まだ体が辛いのでこの日も食べる以外はほとんど寝ていました。

12月21日 発症3日目

この日は、発症2日目よりも長い時間起きていられました。
全身の痛みが引いて、少し咳と鼻水が増えた気がします。喉は引き続き痛いままです。
食欲はまだ戻っていませんが、全身の痛みが無くなったせいか元気になった気分です。

12月22日 発症4日目

喉の痛みがマシになってきました。
昼寝はしたものの、大体起きて過ごすことができました。
食欲が戻り、食事は普段通りの量、少しおやつも食べてしまうくらいの食欲です。

12月23日 発症5日目

出席停止期間最終日です。
解熱後もずっと体が重い感じは続いていますが、だいぶ元気になりました。昼寝も無しです。
喉の痛みは引いてきたものの、ちょっと声が出しにくい感じがします。

12月24日 発症6日目

喉の痛みがなくなり、元気です。
若干鼻声で、声が出しにくいものの特に支障のない範囲です。
咳は全然出なくなりました。

12月25日 発症7日目~

発症7日目は久しぶりに外へ出ました。ひどく眩しく感じます。
冬の北海道は地面が白いので、日の昇っているタイミングは照り返しで眩しいのですが、久しぶりなので特段眩しいです。
しばらくは喉と鼻水の症状が少し残っている状態でしたが、発症10日目頃には全回復しました。

余談

なぜか感染しない夫、ワクチン摂取状況、出席停止期間についてお話します。

一緒にいたのに感染しない夫

感染者との接触の際、夫も一緒にいました。
接触した感染者から発熱したと連絡をもらって以降、念のためコップやおかずの共有は避けていたものの同じ空間で生活していたので感染してもおかしくないというか、感染するとしたら二人共同時だろうと思っていました。
結果としては同じ家で暮らしていたにも関わらず、なぜか夫だけ感染せずに元気なままでした。
夫の免疫力が強かったのかもかもしれないし、感染対策がたまたま上手くいったのかもしれないし、何が理由なのか分からないままけれど…とにかく夫も感染せずに済んでよかったです。
夫はまだ人生で一度もインフルエンザに感染したことがないとのことなので、これからも記録を更新し続けてほしいと思います。

ワクチンは未接種

参考になるか分かりませんが、ワクチンは未接種の状態で感染しました。
ワクチン摂取していると回復が早かったり症状が軽く済んだりするけれど、感染しなくなるわけではないと何年か前に聞いたことがあります。
接種していたらもう少し症状が軽かったのかもしれませんが、比較のしようがないので実際のところどうなのかは不明です。
薬のおかげか熱が下がると同時に全身の痛みも引いてかなり楽になったので、ある程度体力があって病院を受診できる環境にいるのであれば未接種でも耐え凌げるかなという印象です。無論、数日は相当しんどいのは覚悟のうえで。

出席停止期間

出席停止期間について、早見表に先生が書き込みをしながら説明をしてくれました。
発熱した日が0日目に当たります。

私の場合は、ゾフルーザの服用によって2日で熱が下がるため例2に当たるため12月23日までが出席停止期間となると説明を受けたと思います。熱により記憶がおぼろげですが…例1か例2のいずれかのパターンに該当し、どちらにせよ12月23日までが出席停止期間でした。

もしインフルエンザにかかったら、「発熱した日」と「解熱した日」が鍵になるようなので、自分の発熱・解熱の日付を押さえておくとよいと思います。

↑ 説明と同時にもらった書面です。

おわりに

今回は冒頭に記載した通りインフルエンザ大流行の波にしっかり乗ったというか、少し先取りした形で感染しました。

私の場合は胃の気持ち悪さから始まり、咳はさほど出ないまま回復しました。
発熱前日、吐き気とは違う胃の不快感が突然来て動けなくなったのは驚きました。
なんだか喉が痛いとか、鼻水が出るとか、咳が出るとか、そういった症状から徐々に始まると思っていたのに、こんな突然急に…心の準備ができていない…というのが正直な気持ちでした。

同じインフルエンザA型に感染しても人によって強く出る症状が異なるようです。
とにかく咳が出る人、何度も吐いてしまう人、ひどく喉が痛む人…私の周りはこのような感じでしたが、他にもきっと色んなパターンがあると思います。多様ですね。

また、検査前に「これはインフルエンザだ」と体感で確認を持った一番のポイントとしては、全身の痛みです。
インフルエンザにかかるととにかく痛いんですよね。全身が。
関節痛どころか、関節以外の筋肉とかも全部毒されて痛いような感覚でした。
普通の風邪でも体がきしんだり関節が痛むんだりする症状が出ることはあれども、明らかにもっと激しく痛みました。
発熱よりも頭痛よりも、普通の風邪と体感で異なるのはこの「痛み」だと思います。
これも人によって感じ方が異なるのかもしれないですが、ベッドに横になっていても背中が痛くてたまらないんですよね。
もうかかりたくないです。
潜伏期間が終わると急に襲い掛かってきて全身痛めつけてくるなんて、憎らしいウイルスですね。

もし感染してしまった方は絶望的なほど全身が痛いと思いますが、正しい薬を服用してどうかゆっくり静養なさってください。
みなさんが感染せずに冬を越せることをお祈りしています。